200794
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Inside AdSense チーム


前回は、Webページに広告を掲載するまでをご紹介しましたが、今回はいよいよそのパフォーマンスのトラッキングについてご紹介します。

トラッキングをすることによって広告の効果を測定することが可能で、広告の掲載位置やフォーマットの効果の有無、またひいては、あなたのサイトに訪れるユーザーが、積極的に広告をクリックしているかどうかを数値的に確認することができます。


まずはここから - 概要レポート
最も簡単にご確認いただけるのは、ログイン直後の画面でご覧いただける概要レポートです。


コンテンツ向け、検索向け、そして紹介プログラムのそれぞれの広告種類別に、ページの表示回数、CTR(クリック率)、eCPM*などと共に収益額をご確認いただけます。またチャネルを設定していただいた場合には、チャネルごとのデータもご覧いただくことができます。


まずはこのレポートを定期的にご覧いただき、CTRやeCPMの変化を実感いただくことが第一歩となります。



* eCPMとは? eCPMは、広告の表示回数1,000回あたりの有効単価です。異なるチャネルや広告プログラムの収益性を比較するために有効な指標になります。



ここまで使いこなそう - 詳細レポート
こちらの画面では、レポート期間を自由に設定し、チャネル別・日付別など様々な切り口を組み合わせて、皆様の独自のレポートを生成していただけます。また頻繁に使うレポートは、「カスタムレポート」として保存できます。


例えば同じページに2つの広告ユニットを設置し、それぞれに「index_top_ad」、「index_right_ad」の2つのチャネルを設定していた場合は、下記のような設定を行うことで、過去7日間の広告ユニットごとの効果の差を見ることができます。

 ・ 期間を「過去7日分」に設定
 ・ 表示は「チャネルデータ」
 ・ 2つのチャネルを選択し、グループ分けは「チャネル」を選ぶ


このサンプルでは、「index_top_ad」の方がチャネルの方が効果が高かったことがわかります。




また途中でサイト内の広告の配置や内容に変更を加えた場合(チャネルを追加したり削除した場合)や、曜日によるそれぞれのチャネルの動きの違いなどをご覧になりたいときは、「両方」を選んでいただくと、日付別のそれぞれのチャネルの動きを比較することができます。


* この記事ではあくまでわかりやすくするために短い期間でレポートを表示しています。実際には、ある広告ユニットの評価を行う最低2週間以上のレポート期間を設けて比較検討することをおすすめします。


そのほかにも、「データの表示方法」で「個別の広告」「データをターゲットのタイプごとに表示」を選んでいただくと、皆様のサイトがサイトターゲティングの対象になっていたかどうかも確認することができます。



このように、詳細レポートをお使いいただくと、過去から現在までの収益や効果の移り変わりを一貫して見ることができ、ページ構成のレベル向上、そして AdSense の収益向上のための非常に重要なデータを蓄積することができます。

ただし正しい検証のためにはカスタムチャネルの利用が不可欠といっても過言ではありませんので、前回の記事もご参照の上、あらかじめカスタムチャネルを設定した上でサイト内へ広告を掲載することをおすすめします。



チェックを忘れずに - Google AdSenseからのメッセージ
さらに、ログイン画面には、レポートのほかに様々な Google AdSense チームからのメッセージが表示されることがあります。新しい機能の追加や、よりパフォーマンスを向上させるためのヒントなどを、アカウント別に不定期にお知らせしています。このメッセージもぜひお見逃し無く。





いかがでしたでしょうか?今まであまりレポートを活用されていなかった方は、ぜひこの機会にこのカスタムレポートをご体験いただき、定期的にレポートを確認してパフォーマンストラッキングする習慣をつけてください。パフォーマンスの変化は、サイト全体のバロメータでもあります。大きな変化があった際には、その原因を追究することで、よりパフォーマンスの高い広告配信、すなわちより訪問者の皆様に便利に使っていただけるページへレベルアップさせることができるのです。

その他にもレポートの機能についてヘルプセンターでご案内しています。こちらも合わせてご覧ください。


次回は、AdSense のポリシーについてご案内します。


※今回の記事中で紹介しているレポートの内容、およびレポートに掲載された数値は、あくまでレポートをご紹介するためのサンプルですので、実際の数値とは異なります。