2011 年 2 月 21 日

さて、数回に分けて設定方法をご紹介してきましたが、ご理解いただけましたでしょうか。
今回は純広告もしくは自社広告を配信されているサイト運営者様向けに、DFP スタンダードをより活用いただくための活用術をご紹介いたします。

<設定の流れ>


DFP スタンダードで可能になること

DFP スタンダードを利用することで、広告枠の収益性を高め、サイトの価値を向上させることができます。純広告もしくは自社広告を配信されているサイト運営者様であれば、例えばこのようなことが可能になります。
  • 純広告の空き枠に AdSense を表示
  • 複数の広告をローテンションで配信している場合、未販売の枠に AdSense を表示
  • 海外からの訪問者に対して、純広告ではなく訪問者の言語に合わせた AdSense を表示
  • 同一ユーザーに対して自社広告が一定回数以上表示された場合、自動的に AdSense を表示

広告申込情報の広告タイプ
  • 純広告の場合は「標準」
    「標準」を選択された場合には AdSense との競合はしません。
  • 自社広告の場合は「自社広告」を選択します。
    「ネットワーク」以下の広告タイプは AdSense との競合配信となります。

自社広告を一定数表示させたい場合は、AdSense と競合しない「標準」を選択されることをお勧めいたします。(詳細は下記自社広告編 2 にてご説明しています)


それでは具体的な設定方法をいくつかご紹介いたします。

<純広告編>

1. 日本国内のユーザーに対して純広告を配信し、海外のユーザーに対しては AdSense を配信させる方法

[オーダー] の広告申込情報を入力の際に、ターゲット設定を追加の [地域] にて「日本」と入力し検索します。下図のように日本が表示されましたらチェックボックスにチェックを入れて保存します。これで海外のユーザーには AdSense が表示されます。

こちらは、日本語だけではなく複数の言語でサイトを管理されている方に有効な設定法となります。
この設定によって、純広告の配信が国内限定の場合でも AdSense を表示させることによって海外のアクセスからも広告による収益化が可能になります。


2. 平日の 8:00 から 20:00 の間に純広告を配信し、平日のそれ以外の時間帯と土日には AdSense を配信する方法

広告申込情報の掲載の調整にて、[曜日と時間] の [編集] から配信日時の指定を行います。
これによって特定の時間帯に限って純広告を配信する場合、それ以外の時間帯からは AdSense 広告による収益化が可能になります。




<自社広告編>

1. AdSense の CPM が 20 円を超える場合は AdSense を配信し、それ以外は自社広告を配信する方法
(CPM: 広告 1,000 回表示あたりの単価)

設定にて広告タイプを「自社広告」にし、CPM を 20 円で設定します。
これにより CPM が 20 円以下の広告が表示されると思われた場合は AdSense の表示を避けることができます。その間は自社広告の露出を高めることができますので、自社のプロモーションを行いつつ AdSense からの収益も獲得することが可能です。


2. 同一ユーザーに対して、自社広告の表示を 1 日あたり 1 回、1 週間あたり 3 回に制限し、残りは AdSense を表示する方法

広告タイプで「自社広告」を選択しますと AdSense との競合配信になりますので、自社広告をある一定数ユーザーに表示させたい場合は、「標準」を選択されることをお勧めいたします。

その上で、掲載の調整の [頻度] で「ユーザーごとにフリークエンシーキャップを設定」のチェックボックスにチェックを入れます。同一ユーザーに対して、特定の期間内(1 分、1 時間、1 日、1 週間、1 か月、全期間)に広告を何回表示させるのかを指定できます。

そうすることで、同一ユーザーに同じ内容の自社広告を表示することを避け、AdSense を表示させることができます。

※ 一日あたりの表示回数を設定する場合、「曜日」を選択ください。


掲載の調整に関する詳細情報は、こちらをご覧ください。
また、今回ご案内した例以外にも様々なターゲットの設定が可能です。詳細は、ターゲット設定をご確認ください。

純広告、自社広告の配信時に DFP スタンダードを活用し、収益を最大化させましょう!


> 「第 9 回 タイプ別活用術 : アドネットワークやアフィリエイト広告をご利用の方向け」を読む
< 「第 7 回 効果測定」を読む