2011 年 9 月 7 日
ラベル: 最適化新しい管理画面

今回は、AdSense の収益向上策として、一般的に効果が高いとされている 5 つの最適化方法をチェックリスト形式でご紹介します。新しい管理画面の新しい機能を活用した検証方法もご紹介します。


■ 最適化の流れ - AdSense の PDCA サイクル

AdSense の PDCA サイクル
自分のサイトに最適な AdSense の利用法を見つけるために、PDCA サイクルを定期的に繰り返すことをおすすめしています。

PDCA サイクルとは:
1. P(Plan: 計画)、2. D(Do: 実施)、3. C(Check: 検証)、4. A(Action:カスタマイズ)
の 4 ステップです。


■ ステップ 1.Plan:  計画 - 後で見やすい名前の設定

新しい管理画面での記入例
まずは、後々の検証を簡単にするために、広告ユニット名を
サイト名_サイズ_広告の配置_配色」という設定します。
例では、「example.com_336x280_記事下_枠線なし青テキスト 」と記入しました。

広告ユニット名を上記のように設定すると、後で広告ユニット単位での効果測定を行うことができます。

既存の広告ユニット名を変更する方法:
  1. AdSense 管理画面にログインします
  2. [広告の設定] から変更したい広告ユニット名を選択します*
  3. [名前] の横にある [編集] をクリックして希望の名前に変更し、[保存] を押してください
該当の広告ユニットが見つからない場合
広告ユニットが休止中になっている可能性があります。[広告の設定] の画面で右上の [詳細フィルタ] をクリックし [休止中] の横にあるチェックボックスをオンにしてください。

■ ステップ 2. Do:  最適化 - チェックリストを見ながら設定しましょう
次に、サイズ、タイプ、色、配置、プロダクトという 5 つの点から最も適した設定を選びます。
下のチェック リストを参考に設定してください。
AdSense 最適化 チェックリスト


A.サイズ
コンテンツ向け AdSense のサイズは折り返しが少ない幅の広いものが効果が高い傾向があります。サイトの構成上、可能であれば日本で実績が高い以下のサイズを利用しましょう。

記事直下にお勧めのレクタングル(大)
画像をクリックすると原寸大で表示されます

  • 336x280: レクタングル(大)
  • 300x250: レクタングル(中)
  • 728x90: ビッグバナー
  • 160x600: ワイド スカイスクレイパー
B. タイプ

コンテンツ向け AdSense は「テキスト(文字)広告」だけでなく「イメージ/リッチメディア広告(画像や動画)広告」を表示することができます。テキストのみに表示を限定すると、オークションに参加する広告を制限することとなり、 収益性を下げる可能性もあります。

イメージ/リッチメディア広告対応サイズ (8 種類) を選び、広告タイプは [テキストとイメージ/リッチメディア広告] の両方を表示しましょう。

C. 色
広告ユニットはサイトのデザインに馴染む配色が、一般的に最も高いクリック率を生み出しています。以下のような点を考えるとデザインに馴染んだ配色の参考になります。
  • サイトで既に利用している色を利用する
  • 枠線はサイトに既にある線に近い色、もしくは枠線なしにする
プログラム ポリシー 違反例
なお、デザインに馴染んだ配色を考える際に一点注意いただきたいのは、コンテンツと広告の見分けがつかないように似せない、という点です。

右の例では広告とコンテンツが非常に似ることになり、プログラム ポリシー「メッセージによるクリックの誘導」にある「広告と見分けが付かないようにサイト コンテンツをフォーマットすること」に違反してしまいます。
(ヘルプ: コンテンツを広告のようなフォーマットにする

広告をコンテンツに似せるのではなく、あくまでもサイトの配色から浮かない色にする、と考えて配色や配置を設定いただくことをお勧めいたします。
D. 配置
広告はユーザから自然に見える位置に配置します。

ユーザーがあなたのサイトを見てスクロールをせずに見られる範囲をファースト ビューと呼びますが、この範囲に広告を最低 1 つ配置することで収益向上を見込むことができます。

ただし、ページが広告だけでコンテンツが見えないようにするのは、プログラム ポリシーに違反しますので、コンテンツと AdSense のバランスを考え、あくまでコンテンツが中心となるようにしてください。

E.プロダクト
AdSense は「コンテンツ向け AdSense 標準広告ユニット」が代表的ですが、それ以外にも多くのプロダクトがご利用いただけます。

チェックリストに掲載した検索向け AdSense とリンクユニットは最も追加しやすいプロダクトです。またモバイル向け AdSense も従来の携帯電話、スマートフォンそれぞれに対応しています。スマートフォン向け サイトをお持ち、またはご検討の場合はブログ:スマートフォン向け サイトの最適化も合わせてご覧ください。


次回は PDCA サイクルの後半、検証とカスタマイズについてご紹介します。

Posted by Inside AdSense チーム -  黒川 彩子

追記(2012 年 3 月 1 日): 新しい管理画面に全てのユーザー様が移行されたことを受け、一部の表記を変更しました