スコアカード機能の活用方法に関して理解を深めていただくための「スコアカードを効果的に活用しよう」シリーズ第 3 回目は、実際にスコアカードが問題解決の糸口になった、というサイト運営者様による事例をご紹介します。

なお、ご協力いただいたサイト運営者様は匿名をご希望されているため、実名は伏せておりますのでご了承ください。

【実感した効果】

ページ速度改善検索結果からサイトへの流入増加収益改善

【問題の背景・原因】
  • サイトがソーシャルメディアボタンなど外部スクリプトを多用していた。調べてみると、ページ速度に問題があったページの原因の 8 割はスクリプトが重く、ページスピードが遅かった。
  • 他社の広告掲載をしているページのスピードが遅かった。
【解決するための取り組み】
  • 不要な外部スクリプトを削除
  • 画像は CSS スプライトを活用し、呼び出し回数を減らす
  • 画像サイズを小さく作り直し
  • 広告掲載ページのページスピードが遅かった広告の掲載枠を AdSense に差し替え
■スコアカード機能を初めてご覧になったときの率直な感想を教えてください。
 正直、思ったよりも点数が低かったです(笑)自分なりに随時改善を行っているつもりでしたが、第三者から見た視点では、まだまだ改善の余地があることに気がつきました。

■スコアカードはどのような問題解決のヒントになりましたか?
 実は、昨年後半ぐらいから、ウェブサイトの内容や収益性が頭打ちになり、今後の方向性に悩んでいました。そんな中、スコアカードの改善が現状打破のきっかけになりました。パフォーマンスが改善することで収益もあがり、サイトの新しいアイディアが生まれました。

■問題の原因は何でしたか?
 複数掲載していた外部スクリプトの一部が最適化されておらず、サイトのパフォーマンスを落としていました。また、サイトの素材として使っている画像も最適化されていませんでした。

■どのように問題を解決しましたか?
 集客面、収益面との費用対効果を考え、いくつかの外部スクリプトを削除してみました。そうしたことによりページの読み込み時間のパフォーマンスが改善されました。あるスクリプトが当サイトの改善点の半数近くを占めており、これを削除したことの効果は大変大きかったです。

また画像は CSS スプライトを活用して呼び出し回数を減らしたり、画像を作り直してサイズを小さくする工夫をしました。結果、平常時の速度向上はもちろん、アクセス集中時に 503 エラーが出る回数も減少しました。

さらに表示速度も改善され、管理画面にあった「CSS の読み込みに時間がかかっています」という警告も出なくなりました。

■スコアカードは今後どのように活用される予定ですか?
 サイトのコンテンツが何よりも大事ですが、それらを読者に効果的に届けるにはサイトの最適化が必要だと思っています。最適化を計る指針として、サイト運営に活かしていきたいです。

■今後スコアカード機能に対して要望等がございましたら教えてください。
 外部サイトのキャッシュが原因のクロールエラーが出たりするなど、判定システムの精度に改善の余地があるようなので、改善することを期待します。



スコアカード機能のご活用方法に関して理解を深めていただくため、3 回に分けてスコアカード機能の活用方法に関してご紹介しました。「スコアカードを効果的に活用しよう」シリーズは参考になりましたか?

ぜひこちらからブログ記事に内容に関する感想やご意見をお寄せください。また、今後どのようなトピックを扱ってほしいかなどのご要望もお待ちしております!

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Posted by Eri Shikamura - Inside AdSense チーム

2013 年 8 月 28 日