マルチスクリーン対応をするべき 3 つの事実
Posted:
Tuesday, August 5, 2014
Google では、マルチスクリーン対応の重要性について、マルチスクリーン対応ガイドラインやブログ記事でご紹介してきました。今回は、改めて日本のマーケットやユーザーのデータに焦点を当て、サイト運営者様の 2014 年後半のマルチスクリーン戦略について考えていきます。
1. アメリカより大きな日本のモバイル ウェブ ディスプレイ広告市場
デスクトップ & タブレット ディスプレイ広告マーケットの大きさを見てみると、やはりアメリカが世界最大のマーケットです。しかし、モバイル ウェブ ディスプレイ広告マーケットでは、日本とアメリカが逆転し、日本が最大のマーケットになります。広告主の出稿も、徐々にモバイルへとシフトしています。
2. マルチスクリーン対応サイトの AdSense 収益年間成長率は 87%
デスクトップのみ対応サイト v.s. マルチスクリーン対応サイトの AdSense 収益年間成長率**
マルチスクリーンに対応しているサイト運営者様は、平均 87% の割合で AdSense 収益が成長しているのに対し、対応していないサイト運営者様の年間収益成長率は平均 7% にとどまっています。広告出稿トレンドのシフトに伴い、収益の成長率にも差が出始めています。
3. スピーディーで使いやすいサイトを好む日本のユーザー
各国のユーザーのサイトでの行動比較***
日本のユーザーの行動をデータで見てみると、次のような特徴があります。
- 訪問あたりのページ ビュー数が少ない
- 直帰率(ページを訪れてすぐに離脱してしまうユーザーの割合)が低い
- サイト滞在時間が短い
日本のユーザーは効率的なユーザー エクスペリエンスを好む傾向があると言えます。このデータは、日本でまとめサイトが流行る背景ともつながります。ユーザーが効率的にサイトを使えるように工夫することが、成功の鍵かもしれません。
マルチスクリーン戦略を考える上で、マーケットやユーザーのデータは重要な判断材料となります。ぜひご自身のサイトのデータと照らしあわせてみてましょう。次回は、最新のモバイル サイト設計ベスト プラクティスをご紹介します。お楽しみに!
*出典: Google 内部データ
**出典: Google 内部データ
***出典: www.malcolmcoles.co.uk
Posted by 藤田 舞子 - Inside AdSense チーム
2014 年 8 月 5 日