iOS 6 / iPhone 5 対応版 AdMob SDK 6.2 のリリースのお知らせです。今回のリリースでは、いくつかのバグ修正と、iOS 6 および iPhone 5 に対応するための重要な変更が加えられています。この記事では、今回のリリースに関して、特に重要な点をご紹介します。なお、詳細については開発者ドキュメント (英語) をご確認ください。


【リリース ノート】
  • ARMv6 のサポートを終了し、ARMv7s のサポートを追加しました。
  • ARMv7s 向けにアプリケーションをビルドする場合は、-all_load フラグは不要になりました。ただし、-ObjC フラグは引き続き必要です。
  • AdSupport フレームワークへのリンクが必要になりました。
  • Xcode 4.5 を使用し、iOS 6 をターゲットとしてアプリケーションをビルドする必要があります。なお、Deployment Target の最小バージョンは iOS 4.3 です。
  • iOS 6 以上では、Identifier For Advertising (IDFA) を使用し、それより下のバージョンの OS では、UDID を使用しています。
  • iPhone 5 のより大きい画面に合うように、アプリケーション内ブラウザを修正しました。
  • iOS 6 の Auto Layout に対応しました。


【Xcode 4.5 /  iOS 6 のサポート】

今回リリースした AdMob SDK は、Xcode 4.5 のご利用が必須になります。そのため、最新の AdMob SDK をご利用いただく際は、Base SDK を iOS 6.0 としてアプリケーションをビルドしていただくことになります。なお、Deployment Target を iOS 4.3 に設定することで、継続して iOS 4.3 以降をサポートすることが可能です。



【armv7s のサポート】

今回リリースした AdMob SDK では、armv6 アーキテクチャのサポートは終了し、armv7s アーキテクチャのサポートを追加しました。(armv7 のサポートは継続しています。) 通常、Xcode 4.5 で新規プロジェクトを作成する場合、armv7 および armv7s をサポートする設定になっているため、開発者の方に設定いただく内容は特にありません。また、armv7s をターゲットにビルドする場合は、これまで  “Build Settings” > “Other Linker Flags” で追加していた -all_load フラグの追加が不要になりました。ただし、-Objc フラグの追加は引き続き必要です。


【Advertising Identifier のサポート】

新しい AdMob SDK では、 Advertising Identifier を利用しています。そのため、AdSupport.framework をアプリケーションのターゲット設定で追加していただく必要があります。このフレームワークを追加するときは、iOS 6 よりも下のバージョンの OS でアプリケーションを動作させるときのために、設定を ”Optional”(Weak リンク) にするよう注意してください。


【Auto Layout のサポート】

新しい AdMob SDK は、Auto Layout のサポートを追加しました。Auto Layout は iOS 6 から追加された、複数のスクリーンサイズをサポートするための機能です。Auto Layout を GADBannerView で使用する際は、GADBannerView の translatesAutoresizingMaskIntoConstraints プロパティを NO にセットしてください。
また、GADBannerView の frame プロパティ のサイズが、受け取る広告のサイズよりも大きくなるように注意してください。

最新の SDK は、ダウンロードページ (英語) からダウンロード可能です。
AdMob SDK に関するお問合わせは、Google AdMob Ads Developers ヘルプ グループ(英語) または AdMob Google+ からご連絡をお願いいたします。 

Posted by Raj Parameswaran - AdMob Team

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2012 年 10 月 11  日