アーモイタリア」は、イタリア各地の観光スポット、地元に人気のレストラン、流行のショップなどを、現地在住の日本人が発信している日本最大級のイタリアの情報サイトです。現在は 12 名の日本人在住者と協力し、60 都市以上を網羅しています。後編では、その「アーモイタリア」を運営している堂氏に、イタリアでの生活や、コンテンツをどのように充実させているのかご紹介いたします。*前編はこちらからご覧いただけます。

「AdSense の広告収入によって、
イタリア各地の情報収集がとても楽になりました」

AdSense による収入でイタリア国内を旅行できるようになり、人気の観光スポットや新しいレストランの発掘に惜しみなく時間をかけることができるようになりました。そのためサイトも充実し、大変良い相乗効果が現れています。「アーモイタリア」の理念である「イタリアの生きた情報を無料で提供する」を続けていくためには、AdSense による収益は無くてはなりません。今後もイタリアへの旅行者に有益な情報を発信しながら、収益にもつなげていきたいと思っています。

「ストレスを溜めないよう、
バランスよく仕事をしています」

「アーモイタリア」を運営している堂 剛氏

デスクワークが多いので朝 6 時には起床して軽くジョギングと柔軟体操をし、7 時過ぎからメールチェックを始めています。外国で病気でダウンすると、精神面でも収入面でもダメージが大きいので、ストレスを溜めないように仕事とプライベートのバランスに気をつけています。休日は極力パソコンから離れるようにして、時間があれば近くの町に旅行したり、美術館巡りをしたりとリラックスしています。食べることが大好きなので、美味しいレストラン探しも楽しみの一つです。

「外に取材に行くときは、
コンパクトカメラとメモ帳とペンという古いスタイルです」


私のイタリア生活の中では、カメラとノート PC は欠かせないアイテムです。携帯電話はほとんど使っていません。外に取材に行くときは、コンパクトカメラとメモ帳とペンという古いスタイルで、泊まりがけのときだけノート PC を持っていきます。「アーモイタリア」の記事の中では「お勧めのレストラン」のページが人気です。レストランの取材時は、料理やメニューの撮影やオーナーの人柄がわかるような写真も撮るように心がけています。帰宅後、その感動を忘れないうちに一気に原稿を書きたいところですが、たいていはワインでよい気分になっているので、翌日に記事を仕上げることが多いです。

「トラムジャズの記事を掲載して半年経ちますが、
たくさんの旅行者からとても良い思い出になった、
という声をいただいています」

「アーモイタリア」は個人旅行者向けのサイトなので、私が楽しいと思ったものはなんでもすぐに記事にします。最近では、ローマに新しく誕生した「トラムジャズ」についてご紹介しました。トラムジャズとは、市内を走っている線路の上を、レストランに改装したトラム(路面電車)が巡るというもので、ジャズマンの生演奏を聞きながら、ワインを片手に、美味しい料理を食べながら、夜のローマを旅をします。外の景色が刻一刻と変化して、まるで夢の中で食事しているような不思議な感覚です。記事を掲載して半年経ちましたが、たくさんの旅行者から「とても良い思い出になった」というメールを頂いています。

「個人的には小さな古い都市がお勧めです」

イタリアにはローマ、フィレンツェ、ベニスなど人気都市がいくつもありますが、個人的には小さな古い都市がお勧めです。例えば私が 8 年過ごしたオルヴィエートは、鉄道駅からケーブルカーで登る、丘の上に広がる中世の小都市です。迷路のように入り組んだ町並みは 400 年間変わっていません。治安も良く、人も優しく、料理も美味しいので、ぜひ一泊して「古き良きイタリアを感じて欲しい」と思います。


「 自分が信じる楽しい情報こそが、
見る人を喜ばせ、役に立つのではないでしょうか」

「アーモイタリア」は徐々にウェブサイトが大きくなり、結果的に AdSense による収益を得ることができました。おそらく AdSense の収益を目的にしたサイト作りをしていたら、ここまでの効果は出なかったと思います。今は情報が溢れていますが、有益な情報や欲しい情報はそれほど多くないように感じます。ありふれたメッセージになってしまうかもしれませんが、これから新しいサイトを立ち上げる方には、ぜひ楽しいページ、役に立つコンテンツを充実させていただきたいと思います。自分が信じる「楽しい情報」こそが、見る人を喜ばせ、役に立つのではないかと私は考えます。

【関連リンク】
2013 年 9 月 17 日
イタリアから Grazie - 僕の夢をサポートしてくれた AdSense - 
「アーモイタリア」 事例 <前編>

Posted by 高河 夏子 - 最適化スペシャリスト

2013 年 9 月 18 日