現在、インターネットに接続された端末の数と種類が急増しています。初めてインターネットを利用するユーザーも増えており、そうしたユーザーはモバイル端末を使ってウェブにアクセスしています。
こうした次世代のモバイルウェブ ユーザーにアプローチするに先立って重要なのが、マルチスクリーン対応に向けた戦略をしっかりと練ることです。今回は、モバイルウェブで高い成果を上げるための手順を簡単にご紹介します。ぜひ、ユーザーがどう反応するか、ブランド アイデンティティを維持するにはどうすればいいか、収益にどのような影響が出るかといった点を考える際の参考にしてください。

1. サイトをテストする

まず、モバイル端末上でのサイトのパフォーマンスについて把握しましょう。Google PageSpeed Insights (英語)を利用すれば、モバイル端末上でのサイトのパフォーマンスを確認し、重大な欠陥や早急に対応すべき要素を特定できます。


2. 戦略を選ぶ

次に、どのマルチスクリーン戦略を実行に移すかを選びます。一般的な戦略として、下の 3 点が挙げられます。

それぞれに長所と短所があるため、戦略を選ぶ際は以下のポイントをご考慮ください。
  • すべてのプラットフォームに同一のコンテンツを配信したい場合は、レスポンシブ デザインを取り入れると効果的です。
  • 読み込み速度や柔軟性を重視する場合は、モバイル専用サイトや動的配信を利用することで、より効果的な最適化が可能になります。
  • 複数のサイトの管理している場合、レスポンシブ デザインを取り入れることで貴重な時間とリソースを節約することができます。
  • 技術力やリソースに応じて、適した戦略を選んでください。

3. 成功事例を参考にする

いよいよサイトの構築についてお話しします。どの戦略を使った場合でも、マルチスクリーン対応を進める際は以下の原則に従うことをおすすめします。
  • ユーザーに最もとってもらいたい行動に重点を置く: PC 画面ではレイアウトに余裕がありますが、画面の小さいモバイルの場合、配置スペースを有効的に使用する必要があります。
  • 操作をわかりやすく簡単する: ユーザーが迅速に重要な行動に移れるよう、各要素をわかりやすく配置しましょう。
  • 既存のデザイン手法を取り入れる: ユーザーは親しみやすいデザインを好みます。PC 用サイトで既にブランド アイデンティティが確立されている場合、可能であればそれと同一のデザイン要素を使用しましょう。Android のマテリアル デザインなどを使うと、ユーザーの端末に適応するデザイン手法を導入できます。
  • 動画を適切に再生できるか確認する: 最新のウェブ技術を駆使したデザインやページのアニメーション要素を作成しましょう。詳細については、Web Fundamentals ガイドの動画のデザインに関するセクションをご覧ください。
  • 画像ベースのテキストの使用を制限する: モバイルは帯域幅が狭いため、可能な限り、ウェブフォントを使用しましょう。
  • 支払い手続きを簡単にする: 配送先住所や連絡先情報の自動入力機能を導入。Google ウォレットなどの決済サービスを活用しましょう。



4. よくあるミスを避ける

他の開発者からの情報を基に、あらかじめモバイルサイトでのよくあるミスを確認しましょう。マルチスクリーン戦略を策定して実行に移す際の時間節約につながります。

以上になりますが、今回ご紹介したガイドラインを、マルチスクリーン戦略を策定する際の参考にしていただければ幸いです。

Posted by Felix Nermark - Marketing Communication Specialist
2016 年 3 月 4 日