昨年初めに公開したブログシリーズ「DFP スタンダード ガイド」はたくさんの方にご好評いただきました。しかし、「配信優先度の選び方が難しい」などのご意見・ご質問もいただきました。そこで今回は、これまで皆様からいただいたご質問を取り上げてご案内します。


■ 手順が多くてわかりません
設定のステップがわかりやすくなるよう、全体の概念を流れに沿ってご説明します。
ステップ説明図 (クリックで拡大します)
  1. [在庫: 広告ユニット]
    広告枠の条件(サイズやフォーマット)を設定します。
  2. [在庫: プレースメント]
    広告枠のアピールの設定をします
  3. [在庫: タグの発行]
    サイトにタグを貼って枠を確保します。実際の広告配信はこのあとですが、タグを貼ることで一定期間(1週間など)にどのくらいその枠が表示されるのか」の在庫の確認を行う事ができるようになります。
  4. [オーダー:オーダーの作成 (在庫の確認)]
    前ステップで貼ったタグの情報から、「土日のみ表示」、「1 ユーザーに最大3回まで」など、条件を指定した場合の表示回数を予測します。*純広告を扱わない場合はこのステップは不要です
  5. [オーダー: 新しいオーダー・広告申込情報]
    実際に広告枠が売れた、もしくはアフィリエイトなどの広告が手に入ったら、その広告の詳細(広告主・キャンペーン・サイズ・広告スケジュールなど)を入力します。
  6. [オーダー: 広告クリエイティブのアップロード]
    配信する広告クリエイティブ(画像・Flash・第 3 者配信タグなど)をアップロードします。

上記の概念を参考いただき、再度 DFP スタンダードガイドをご参考いただくとよりわかりやすくなるかと思います。


■ どのタイプ(配信優先度)がよいかわかりません
上記のステップ4や5でタイプ(配信優先度)を選びますが、どの設定を選ぶかは広告の種類や広告戦略によって異なります。
配信優先度 解説(クリックで拡大します)
ここではいくつかの例をとってご紹介します。
  • アフィリエイトや広告ネットワークのみを利用される場合
    • [タイプ] は[ネットワーク] を選択してください。
  • 複数のアフィリエイトや広告ネットワークを利用されている場合
    • アフィリエイトサービス毎、ネットワーク毎にオーダーを作成します
    • [タイプ] は [ネットワーク] を選択してください
    • [配信の調整] の [クリエイティブをローテーションで均等に表示] で [最適化] を選択してください。しばらくして一番効果の高いものを選ぶようになります
  • 自社広告を利用される場合
    • [タイプ] は[自社広告] を利用してください
  • 純広告を利用される場合
    • 広告主様との契約によって異なります
      • 表示回数やクリック数単位での契約は[標準] を選んでください
      • 期間単位での契約は [スポンサーシップ] を選んでください
■ [広告枠に十分な余裕がありません/広告枠は保証されていません] と表示されます
手順 4 [オーダー:オーダーの作成]にて、上記のような文言が表示される場合、広告タグが貼られたばかりで、在庫予測データがないことが考えられます。

上記の手順 3 [在庫: タグの作成] でも記載しましたが、DFP 利用の際は、タグをサイトに貼っていただくことで、その枠が一定の期間でどのくらい表示されるかの予測を立てます。皆様が広告主様とどのくらいの期間契約されるかにもよりますが、2-3週間経つと正確な予測を立てることができます。

なお、アフィリエイトや広告ネットワークなど、在庫予測の必要がないもののみをご利用の場合は、この注意書きが出ても問題ありませんので、そのまま広告の設定を進めてください。


いかがでしたでしょうか。

DFP スタンダード ガイドブックやブログシリーズ「DFP スタンダード ガイド」とあわせてご参考ください。また、DFP に関する質問やご意見はフォーラム、またはフィードバック フォームよりお寄せください。

関連リンク
「DFP スタンダード ガイドブック」 ダウンロード
ブログ シリーズ: DFP スタンダード ガイド

Posted by Inside AdSense チーム: 黒川 彩子

2012 年 2 月 7 日