モバイル化を推進する企業が増えるにつれ、モバイル向けサイトの作成はますます優先度が高まっています。モバイル検索トラフィックはこの 2 年間で 5 倍に増え、携帯端末で検索するユーザーに、小さな画面でも操作性に優れたモバイル向けサイトを表示することが必要です。最近では、ウェブ開発における新しいトレンドであるレスポンシブ・ウェブデザインについて、導入すべきかどうかという質問が数多く寄せられています。Google では、独立したモバイル サイトを制作した方が適している場合があると考えますが、モバイル化を図るうえでレスポンシブ・ウェブデザインをうまく取り込む方法を知ることも重要です。

レスポンシブ・ウェブデザインとは、共通のウェブサイトを 1 つ作成するだけで、サイトを表示するデバイス(パソコンでもスマートフォンもタブレットでも)に応じて最適に表示できるようにするデザイン技術のことです。

この技術で作成されたサイトは、デバイスの種類に応じてサイトやデザインが自動的に変更されますが、デバイスごとのモバイル ユーザーを重視したコンテンツ デザインにするかどうかはご自身で決めます。例えば、モバイル ユーザーのニーズはお店の電話番号や行き方が簡単にわかることであり、タブレット ユーザーのニーズはソファーでくつろぎながら簡単にショッピングを楽しめることかもしれません。レスポンシブ・ウェブデザインを導入するサイトでは Click-to-Call や Click-to-Map のボタンを重視して、スマートフォンやタブレット向けのサイトでユーザーにとって目的とする行動を起こしやすくする方法もあります。Click-toCall や Click-to-Map を利用すると、 広告のリンク先ページをウェブページにリンクするだけではなく、電話をかけたり、マップを表示することができます。モバイル向けサイトの作成にレスポンシブ・ウェブデザインを取り入れる技術については、Google ウェブマスター チームのこちらのブログ記事をお読みください。

1. デスクトップ向けとモバイル向けに個別にサイトを作成
閲覧するデバイスに応じて複数のサイトの中から最適なサイトが表示されます

2. レスポンシブ・デザインでサイトを作成
閲覧するデバイスに応じて一つのサイトの表示方法が最適化されます

レスポンシブ・ウェブデザインについてよくある質問を以下にご紹介いたします。

モバイル専用サイトとレスポンシブ・ウェブデザインのどちらを選択すべきですか?
個々のビジネスでこの点を見極めるには、以下のガイドラインを参考にしてください。

レスポンシブ・ウェブデザインの導入を決めた場合、サイトを一から作成する必要がありますか?
必ずしもそうとは限りません。既存のサイトにレスポンシブ・ウェブデザインを組み込むことも可能です。それなりの時間と費用がかかる場合があります。

レスポンシブ・ウェブデザインを組み込んだサイトは複数の URL を作成する必要がありますか?
いいえ。レスポンシブ・ウェブデザインを組み込んだサイトの URL は、パソコンやモバイル、タブレットでも共通です。一方、モバイル専用に最適化したサイトを作成した場合、一般的にモバイル向けサイトの URL は個別のものになります。ただし、PC サイトで自動リダイレクト コードを有効にしておけば、ユーザーには自動的に適切なサイトが表示されます。

モバイル対応のレスポンシブ・ウェブデザインを取り入れるには、どれくらいの費用がかかりますか?
料金はデベロッパーや代理店によって異なります。レスポンシブ・ウェブデザインの導入サポートについては、各デベロッパーや代理店に直接お問い合わせください。

レスポンシブ・ウェブデザインを導入すればサイトの長期的なメンテナンスを最小限に抑えることができます。モバイル向けに個別のサイトを作成することで、ユーザーの利便性が上がることが多く見られます。技術的リソースや明確なビジネス ニーズがある場合は、レスポンシブ・ウェブデザインを取り入れたモバイル向けサイトの作成をご検討ください。どちらの方法においても、モバイルを重視したサイトを作成し、携帯端末で検索するユーザーに商品やサービスを確実に提供することが重要です。

スマートフォン対応や制作会社情報の情報などについては、 「GoMo 日本語版」サイトをご確認ください。

Posted by Jessica Sapick - アソシエイト プロダクト マーケティング マネージャー

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2012 年 8 月 3 日