Google では、「不正な操作を防ぐために」でもご紹介しているように、様々な取り組みを通じて安全な Google 広告ネットワークを維持しております。今回は、モバイル広告ネットワークに関する取り組みについてご紹介いたします。

Google では、モバイル広告でもデスクトップと同様に安全なネットワークを実現するため、様々な取り組みを行っています。例えば、無効なクリックを瞬時に検知し、それによって発生した広告費を広告主様に還元したり、お客様より日々いただく様々なフィードバックやご報告を調査しています。その理由や詳細については、広告トラフィック品質管理リソース センターをご覧ください。

加えて、タッチスクリーンやアプリケーションの利用など、モバイル独自の環境に対応するため、いくつかの工夫を行っています。例えば、モバイルの場合は表示スペースに限りがあり、更に指で画面を操作するため、興味を持ったユーザーだけが広告をクリックするようなシステム構築が大変重要です。そこで、Google のモバイル広告フォーマットは、意図されないクリックを最小化するための仕様を採用しています。テキスト広告では、矢印以外の領域をクリックした場合に、広告をクリックするかどうかの確認ボタンを表示します。また、画像広告では、広告の中心以外の部分をクリックした場合に、広告をクリックするかどうかの確認ボタンを表示します。詳細はこちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。


お客様にご利用いただくモバイルネットワークを守る対策には、モバイルアプリも含まれます。モバイルアプリ内の広告があまりにも早く切り替わってしまうと、ユーザーの利便性の低下、そして広告主様のコンバージョンの低下につながることが判明しています。そのため、Google ではこの度 AdMob 広告の更新間隔 (リフレッシュレート) を最低 30 秒に引き上げました。これにより、アプリ開発者側では広告表示率が改善し、さらにトラフィックの品質を 26% 向上させることが判明しています。

さらに、AdMob の SDK を使っていただくことで、様々なフォーマット (英語) の広告表示が可能になり、広告主様はどのアプリに広告を表示するか指定していただくこともできます。また、Google では継続的に無効な操作が行われていないかを監視し、より高精度な検知を可能にする改善を重ねています。

最近では、無効な操作を検知するアルゴリズムを刷新し、新しいモバイル端末の出現や増加するユーザーに対応しています。結果的に、モバイル広告ネットワークの質が 2011 年よりも 12% 改善しました。ポリシーに準拠していないサイト、アプリに対する措置も行っており、2012 年には何百万ドルもの広告費を広告主様に還元しています。

最後となりますが、AdMob をご利用の皆様にお気をつけいただきたい点をまとめてヘルプセンター (英語) に記載しています。この記事では、サイト運営者様(アプリ開発者様)・ユーザー・広告主様の視点から、長期的なパフォーマンスを上げていくヒントが掲載されていますので、ぜひご覧ください。

Posted by Henry Kim - 広告トラフィック品質管理チーム

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2012 年 12 月 21 日