オートスポーツ web (http://as-web.jp/) は、2000 年 8 月にオープンした前身サイトから数えて 14 年目となる日本最初のモータースポーツ総合情報サイトです。F1 や WRC (世界ラリー選手権)などの世界選手権をはじめとして、日本発の人気レースシリーズを網羅するほか、趣味で楽しむレースなど幅広い情報を掲載しています。

 本サイトは DFP スタンダード(以下 DFP)を導入したことによって、収益を大幅に伸ばしております。そこで、このたび DFP 導入の経緯や導入後の結果・感想などについて、オートスポーツ web 編集部 鈴木剛行氏に伺いました。


■ オートスポーツ web のサイトやユーザーの特徴を教えてください。
 オートスポーツ web は 30 代から 50 代のユーザーをターゲットにしており、ページ ビュー (以下 PV)は月間 600-800 万 PV を記録しています。F1 レースの時期に訪れるユーザーが多く、特にグランプリの時期に PV が伸びます。出稿いただいている純広告のカテゴリとしては、レース関係のスポンサーや時計、サーキット関連の広告主様が挙げられます。

■ DFP を導入した時期を教えてください。
 2010 年の 7 月に DFP を導入しました。導入はとても簡単で、設定してからサイトに広告枠が反映されるまでの時間は 10 分程でした。利用に関して特に不便な部分はなく、スムーズに導入することができ、今でも DFP の設定・発行・運営に関しては、一人で管理することができています。

■ 導入後の結果はいかがでしたか?
 広告の運用を 2012 年 6 月に見直しましたが、差し支えなく DFP を利用することができています。加えて、純広告の管理やアドネットワークの配信調整を DFP を通じて行ったことで、収益が 3 倍ほど伸びました。

■ 過去に他のアドサーバーは利用されていましたか? DFP と比較していかがでしたか?
 以前は、自社のアドサーバーと、他社のアドネットワークではアドコム、そして AdSense を利用していました。自社のアドサーバーは、php で配信の割合を設定し、クリックをはかるだけのシンプルなアドサーバーでした。

 DFP は、効果測定がとても便利で、データが細かく集計され、毎日効果を把握することができました。自社のアドサーバーを使用していた際には日々のクリック数が分からないこともありましたが、期間別のクリック数やインプレッション、 クリック率 (CTR) が正確に分かるようになり、広告主様にも正確な数値を伝えることができるようになりました。

 また、レポートの面においても、今まではエクセルで集計してクライアント様に提出していましたが、今は DFP で表示されるレポートのキャプチャを提出するだけで、広告主様にも十分満足いただけております。

 なお、今までは広告を何となく貼っていましたが、DFP を導入してからはそれぞれの広告申込情報に対して単価を入力することができるようになり、収益性のことを前より考えて配信するようになりました。そのため、全体的な収益も増加しました。

■ AdSense の単価や他社のアドネットワークに影響はありましたか?
 空き枠で複数のアドネットワークを導入していたので、DFP で一括管理し、DFP のダイナミックアロケーションという機能を使い始めました。他社のアドネットワークの単価を DFP に入力し、AdSense と競合設定を行える機能で、AdSense が他社の単価よりも高い単価で配信できる時には AdSense が配信されるようになり、配信比率も DFP が自動的に調整してくれました。

 この機能により運用も効率化され、空き枠の収益も拡大することができました。他社のアドネットワーク会社様から配信依頼を頂戴するのですが、AdSense の単価を聞いて、ほとんどのアドネットワーク会社様は諦めていただいております。

株式会社 イデア
オートスポーツ web 編集部
鈴木 剛行氏
■ DFP を利用する際の工夫などありましたら教えてください。
 他社のアドネットワークの広告については設定単価で安定している箇所は変更せず、新規で設定した箇所については 3 日間くらい配信してみて、単価を入力しています。提案された価格でも配信比率が上がらなかった場合には、アドネットワークの掲載を下ろしています。

 また、純広告の配信については、クリエイティブを増やしてバナーを 3 種類くらい作成し、DFP のクリエイティブローテーション機能を使い、50% ずつ表示させてクリック率の高いバナーを見定めて最適化しています。

サイトや DFP の運用について、今後のプランを教えてください。
 コンテンツに関しては、ニュース配信は外せない重要なコンテンツなので、積極的に配信してユーザーに喜んでもらえるようにしたいです。ニュースは時期にもよるので、こちらでコンテンツをコントロールできない部分もありますが、現時点では、独自の写真を掲載したり新たなコンテンツ作りに注力しています。
 
 DFP の運用に関しては、現在使用中の機能がかたよっているので、利用している機能以外の機能を使ってみたいです。例えば、フリークエンシーキャップの効果測定を行ったり、ターゲティングも積極的に利用していきたいです。

Posted by 野田美稀 - Inside AdSense チーム

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2013 年 3 月 21 日